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蓮のつらつら考える事。


by spiaggia_corrente
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古寺巡礼といったら和辻哲郎ということで
『イタリア古寺巡礼』岩波文庫
ローマの南の方にある サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノという大きな寺の四面回廊
のモザイクがよいとか、
ティチアンのピエタ(ヴェネツィア)がすばらしいとか、
これはイタリアに行けたならば必ず見に行かなくてはと思わせる
信頼感を和辻さんはお持ちです。

私はラファエロがあまり好きでないのですが、
余りに世界的歴史的に評価がたかいので、
そのことは触れずに黙っておこうと(^^ゞしておりました。
和辻氏のラファエロに対しての部分を読みましてお墨付きを頂いた気分。
わいヾ(^_^)公言します。私どうもラファエロ好きになれません!

ロマネスクはローマを模倣したもの、
「ローマ式」のものに相違ないのであるが、
云々から始まるロマネスクの解釈とゴシックの解釈←行き過ぎると病的になるなど。
私は感じてはいましたがどう表現したらよかったのか^^;でしたので、
よくぞ言葉にしてくださったかん。

それにしても、奥様へのお手紙がもとになっているとのことですが、これだけの内容を普段のやり取りでなさっていたとは知的レベルが高いご家庭なのですねと感服(^・^)致しました。




『美しきもの見し人は』堀田善衛
美術という観点からきっとイタリア関連も書かれてありましょうと図書館から借りてきました。
最初がまずアルハンブラε=ヾ(*~▽~)ノしかもあこがのと臆面もなくと堀田さんは書かれています。
『アルハンブラ物語』を読まれたうえでのアルハンブラへの強い思いはとてもよく理解できます。

とても正直な文章なので読んでいてちょっと恥ずかしい所もありましたが、ゲーテ・ドイツ人からみた明るく太陽溢れるイタリアへの思いはなる程と納得。

話題として取り上げてある絵画の写真もほとんど掲載してくれていますし、図書館で借りた本でしたが当たりの一冊です。



『イラストで読むルネサンスの巨匠たち』杉全美帆子 河出書房新社
イタリア芸術の本を読んでいるとヴァザーリの『芸術家列伝』によるとなんたらかんたら云々と時々面白い話しが紹介してあります。
どんな本なのか気になっていたところに渡りに船。
わかりやすいイラストで愉快なエピソードを紹介してくれています。
なんでもヴァザーリの本にはちょっとばかり思い違いとかもあるそうですが、当時の芸術家たちを親しみやすくかつ生き生きと描きだしている貴重な本と評価もされているようです。
なんといいましても書かれているエピソードが面白い( ´艸`)
『芸術家列伝』いつか読んでみたい本です。
# by spiaggia_corrente | 2011-02-15 22:50 | イタリア
『天使たちのルネサンス』佐々木 英也著 NHKブックス
聖人やアトリビュートは気になってみていましたが、
今までは天使といえば、
顔から直接羽が生えている上級天使はケルビム、
それと受胎告知の大天使ガブリエル、そしてパタパタ羽根をつけて飛んでいるキューピットぐらいの区別ぐらいしか知りませんでした、
こちらの本で天使にももっと細かい位階があることを知りました。

天使の語源はギリシャ語のアンゲロス告知する者・使者に由来。
様々な天使の区分けをディオニュシオスの天使の位階の説明を用いて紹介しています。

天使は大きく分けて三つの位階に分かれ、その各々がまた三つの階層に分かれること。

第一の最上階は熾天使セラフィム・智天使ケルビム・座天使トローニ
第二の中間位階は主天使ドミナティオーネス・力天使ウィルトウーテス・能天使ポテスターテス
第三の最低位階は権天使プリンキパートウス・大天使アルカンジェリ・天使アンジェリ。


天使博士とよばれたトマス・アクイナスの前記のディオニュシオスに倣った三層の天使それぞれの役目を説明されています。
例えば受胎告知で描かれているマリアに懐妊を伝えるのは大天使ガブリエルでその大天使の役目は神から人へのメッセージを伝えるのが役目だそうで、このように九つの位階の天使それぞれに役目が決められています。

ルネサンスの宗教画に天使は沢山描かれています、
その中からこの本ではフラ・アンジリコと彼と同時代に生きていたフィリッポ・リッピの描いた天使の違いを一章づつ割いて考察してくれています。


著者はフラ・アンジリコを私同様に好きなようで、色彩やら彼の描いた天使に最大級の賛辞を与えてくれています。


上記の本より挿し絵入りで読みやすいのが、『天使のひきだし』視覚デザイン研究所。でも佐々木英也さんの本の方がちゃんと主張もありなおかつ描かれた作品に対しての愛があり好きかな。





『イタリア紀行』ゲーテ
岩波文庫相良守峯訳

1780年代にゲーテが旅したイタリア。
第一印象はゲーテさんローマ好きすぎです。

ローマに向かう途中のローマに対する期待度の高さ、
ローマに滞在したことの感想は
「ローマに来て私ははじめて自分自身を発見し、はじめて自己と一つになって、幸福にかつ賢明になったのである。」
と最上級のほめ言葉を随所にちりばめています。

ゲーテと、イタリアで知り合った女性との交際は真面目なゲーテのイメージ通りでしたが、
シチリアでのカリオストロの親族への接し方は裏切りともとれました(=_=;)

随所に鉱物・植物に対する興味をあつく語っていますがその造詣の深さには感服しました。

実際に見てはないのでこのようなこと書かない方がよいのでしょうが、
私がまったく興味のないパラディオの建築が大好なのですよね、
だからせっかくアッシジに行っているのにパラディオばかりに感激していてジョットには無反応だとか
シチリアでもモザイクで飾られた教会の感想がなかったりなのは残念ですし、
もっと言えば、お金にも時間にも困らない旅なのになぜラヴェンナに足を向けなかったのか  あ~勿体ない。


18世紀のローマにタイムスリップして情景をみせられているかの、
馬のいななきまで聞こえてくるような、
謝肉祭のコルソー通り(地図でみると現在この通りにゲーテ館があります)この本を読んで行ってみたいなと思ったのはこの部分だけでした。

ゲーテの本は岩波文庫で上・中・下の三冊、小説ではないので、例えばゲーテが生きている時に今は有名なこの芸術品は存在していたのか?とか時代背景とかに気を使いながら読むのはちょっと大変でした。
集英社新書の『ゲーテ「イタリア紀行」を旅する』の方が読みやすいのかも(でも、こちらはまだ読んでません)

嬉しい事にいま放送中の「世界の街道をゆく」は~光を求めてゲーテイタリア紀行の道~が放送されてました。
# by spiaggia_corrente | 2011-02-12 18:58 | イタリア
今年初の美術展は三菱一号館美術館で開催中の、「カンディンスキーと青騎士展」
カンディンスキーのお名前は有名ですが、
以前文化村で見た時の感じは色彩が綺麗な絵だなぐらいで、
彼らの芸術運動が与えた影響の大きさは美術史で読みますが正直よくわからない。
この展覧会を見たらもう少し理解が深まるかな・・と思って
イヤホンガイドも借りて見たのですがね ・・

この黄色の大きなうねりの表現で音楽への感動をあらわしてるのね、とか説明を読んでわかるのですが、そこまでで共に感動する気持ちにはなりませんでした。
カンディンスキーが感動したというシェーンベルクのピアノ曲、
偉大な作曲家なのでしょうが、音楽に暗い私にはまるで不協和音のような ・・

結局良くわかりませんでした。
# by spiaggia_corrente | 2011-01-23 22:27 | 絵画etc
藻谷浩介さんの本。

先日『イタリア24の都市の物語』を本屋さんに買いに行った時に見つけた本です。


目から鱗でした。

生産年齢人口の大きな塊である団塊の世代が定年退職し、
非労働力人口が激増しているのに、消費意欲の高い若者の生産年齢人口の方も減少していることが景気低迷の原因である事を数字に基づいてわかりやすく説明してあります。
そしてそれに対して企業・政府がどうすべきであるかも。

図書館もよいですが、本屋さんに行くとこういう本に気がつけますね。
# by spiaggia_corrente | 2011-01-09 10:41 |

夕飯の支度をしなくては

レディースデイの水曜日、映画を見る為にお休みをとったのですが
年末だと言う事でお掃除に時間を当てましょうと今日は家でお掃除をすることに。

漂白剤を使ってのお掃除なので、
待ってる間に録りためたHDDも消化しようかなと見始めましたら
お掃除に戻れなくなってしまいました

「ホタルノヒカリ2」以来日本のドラマにはまっていて、
過去に放送された作品の評判を皆に聞いては
なんでリアルタイムで見なかったのだろうと後悔しきり。

とい事で今期は「フリーター家を買う」も見たし、
「ギルティ」も見たし「スペック」も「相棒」も「蒼穹の昴」見ています。

一番良かったのは「ギルティ」、もう号泣
録画消さなきゃよかった。



そして今日見ていたのはずいぶんと昔の「ホームワーク」
昼間放送していたのを録りためて第5話まで見ました。
頭の中を クリスマスキャロルが~というオープニングの歌が
流れ続けております。

皆、若い
最近の相手の立場をまず考えてというスタンスでなくてある意味新鮮
シリアスな恋愛の話でなかなかいいかも。
まだ途中なのでこのカップル達がどう選択していくのかわかりません。


もう一話見たい ・・・  しかしさすがに夕飯の準備に手をつけないとね   
# by spiaggia_corrente | 2010-12-25 19:13 | 日々徒然