藤井省三さんの本
2007年 06月 16日
たくさん映画の評論・紹介の本は出されていますが、
「中国映画 百年を描く、百年を読む」は中国語圏の映画がいかに中国を描いてきたか、つまり中国映画が清朝末期から中華民国の興亡に至るまでの大動乱の20世紀前半史を、現代中国映画はどのように描いていることだろうかを読み解いてあります。
作品のあらすじも描かれてありますが、その作品の中国史における時代背景社会主義国である中国の仕組みたとえば単位を基本とする都市の暮らしについて、あるいは監督に焦点を移して1989年血の日曜日事件以後数年間は、中国の現状を正面から見据える文芸作品が影を潜め、秀作の多くがノスタルジアをかき立てる質のものを多く産みだすようになっていったという理解。ただし、そのなかにあっても、いくつかの作品が都市の孤独を陰影深く描く傑作映画が続々と撮られている。
それら歴史が映画に与えている影響とともに、原作との対比により監督が何を捨てていったのか、それは中共批判であったり、人権軽視であったり。反対に加えられたのが共産党の考え方であったり欧米が喜ぶオリエンタリズムであったりと書かれている。
そう言う事を知って見てみたくなったのが張芸謀監督作品である、「活きる」「秋菊の物語」と李安監督の「「グリーン・ディスティニー」ふ~む。どれから見よう??
「中国映画 百年を描く、百年を読む」は中国語圏の映画がいかに中国を描いてきたか、つまり中国映画が清朝末期から中華民国の興亡に至るまでの大動乱の20世紀前半史を、現代中国映画はどのように描いていることだろうかを読み解いてあります。
作品のあらすじも描かれてありますが、その作品の中国史における時代背景社会主義国である中国の仕組みたとえば単位を基本とする都市の暮らしについて、あるいは監督に焦点を移して1989年血の日曜日事件以後数年間は、中国の現状を正面から見据える文芸作品が影を潜め、秀作の多くがノスタルジアをかき立てる質のものを多く産みだすようになっていったという理解。ただし、そのなかにあっても、いくつかの作品が都市の孤独を陰影深く描く傑作映画が続々と撮られている。
それら歴史が映画に与えている影響とともに、原作との対比により監督が何を捨てていったのか、それは中共批判であったり、人権軽視であったり。反対に加えられたのが共産党の考え方であったり欧米が喜ぶオリエンタリズムであったりと書かれている。
そう言う事を知って見てみたくなったのが張芸謀監督作品である、「活きる」「秋菊の物語」と李安監督の「「グリーン・ディスティニー」ふ~む。どれから見よう??
by spiaggia_corrente
| 2007-06-16 13:31
| 本