蓮のつらつら考える事。


by spiaggia_corrente
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カテゴリ:本( 35 )

『ビザンツ歴史紀行』今谷明著 書籍工房早川

イタリアへ行くならラヴェンナへ行って
モザイクを見てみたいとの思いを抱いていますが、
ビザンツ自身にはあまり強烈な興味を持っていません。
著者は日本の中世が専門らしく、
頼朝だとかに比して書いておられるのは新鮮でした。
ラヴェンナという土地は土砂の堆積で地盤がせり上がり、
建物の列柱は本来より一メートル余り床がかさ上げされてしまったことにより短くなっていることはこちらの本ではじめて知りました。
ご自分の専門外のことを書かれているわけですが真面目に色々と資料(特にマンゴー←私にとってはどなたでしょう、の本から引用してました)を調べられていて流石学者の方の書き方は違うとおもいました。。
ラヴェンナには和辻哲郎の本のコピーを持参して行ったとのこと、
私も先日読みましたが絶大な信頼感があります、
この本では和辻哲郎が行ってないところも行かれています、個人旅行だからこそで羨ましい。

それと女性は入れませんが、アトス山巡礼記が興味深かったです。


矢張り面白かった結城昌子さんの『フィレンツェ2泊3日ルネッサンスな街歩き』この本によって俄然フィレンツェが身近な行きたい街になりました。
サラッと書かれているのでより深く知りたい方は別の本を開いて頂くとして、余りに膨大なルネッサンス期のフィレンツェを軽く纏めてくれていますから、この本を頼りに行けそうなぐらいです。

それとラファエロもこの本を読むことによって、ナンかなぁ~という先入観を持つことなく鑑賞できそうです。



イタリア関係の本を捜しているとよく目にするお名前の一つが河島英昭さん、
その方の『ローマ散策』岩波新書が図書館にありましたので借りてみました。
散策いうか幾つかの地点を詳しく詳しく歩き廻ってます、 それも時代を重ねて。
ですからひとつ、ひとつ地図を見ながら地域を把握し本当に丁寧に読むならば随分と時間がかかると思います。
私はどうも全体的な地理が捉えきれないのと個別の地名がゴチャゴチャになってしまうので何だか読んでいて残念な成果しかあげることができませんでした。
ただフラ・アンジェリコのお墓が教会にあること、
ローマはカンピの丘からまずみるとよいということ。
シクスティウス5世がバロックのローマを造ったということを知ることができました。
ローマに個人的に滞在することにができる方ならば
この本を携えていると時代を超えてのローマを楽しめるとおもいます。
ローマの中にあるバチカンについてはこの本では言及されていません。


結城昌子さんの本は小学館からでている『原寸美術館』を持っています、此方も超オススメです。
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by spiaggia_corrente | 2011-06-11 08:03 |

『ぼく、牧水』

「アカデミズム」とか「知そのもの」といった、なけれはないでかまわないけど、あればあったでおもしろい。必死になることを強制されないが、必死になるだけの価値がありそうな
のっけからこんな素敵な文章を目にしたら読まずにはいられません。
本屋さんで見つけた『ぼく、牧水』俳優堺雅人と歌人であり若山牧水記念文学館館長であり堺さんの恩師でもある伊藤一彦さんとの対談集。

読み進めれば、堺さんのとらえている詩人歌人の言葉に対しての解釈、たとへば「詩歌でうたわれるかなしさは、僕がもっているかなしさと、材料はおなじだけれど、詩人の手によってみがかれたために、具体的な事情をはなれ、かなしさそのものになっています。」云々の箇所やそれに続く密度の高いコトバを楽しむのはエネルギーがいる、が味わってみるとおもしろい。などはまさにその通りとおもいました。


俳優、堺雅人を特別好きというわけではありません、ですからこの本を読むまで彼が雑誌に連載をしていたことも知りませんでした。
俳優としての堺雅人は特に好きではなくとも文章家の堺雅人はいいですね。
今度は『文堺雅人』も読んでみたくおもいました。

肝心の牧水はどうかというと、大学生の頃、信州大学へ進学した高校時代の同級生を訪ねて松本へ行った時に信大生がよくいく「しづか」という飲み屋さんへ連れて行ってもらったこと、
そこには、
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり
の歌が掲げてあり、みんなで牧水だねと盛り上がったことを覚えています。


こちらの本も牧水をさかなにしての飲みながらの対談集です、矢張り牧水には酒が似合うのでしょうか。
とてもおもしろく読ませて頂きました。
ただ短歌を読む時の区切れの問題などはもう少し詳しく対談していただきたかった。
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by spiaggia_corrente | 2011-05-14 17:01 |
野崎歓准教授が、「異邦の香りーネルヴァル『東方紀行』論」で読売文学賞を受賞されました。

おめでとうございます。

ネルヴァルという方のことなぞまるで知らなかったのに、
野崎先生の本だということだけで手にとりました。
あとがきまでいれたら400ページを優に越えた大著です。
最初のページに石川淳の『山桜』の引用文があります、学術的研究書ならば読めないかなと思ってましたがこちらはおおいに違うようです。

読みやすくて、読んでいくうちに、まるで自分でネルヴァルの文を実際に読んでいるかのような気さえします。
野崎先生が抜粋して下さったレインとネルヴァルの対比は実験動物の観察日記のようなレインの文章とロマン溢れ想像力が刺激されるネルヴァルの文の差を如実に理解させてくれますし、
ネルヴァルの東方紀行は大方の紀行文が実際に行った土地を正確にああだったこうだったと描写しているのに対して、旅行しているのもネルヴァル自身なのかもあいまいで、旅の目的もハッキリとはせず、なにを見に旅行しているのだか、行き当たりばったり的な群集の中に自己を消して紛れ込む旅をよしとしています。
旅人=ネルヴァルと確定していないので、紀行文じたいが全て実際にあったことなのか虚構をまじえたものなのか、まるで物語を読んでいるかのような、不思議な趣をもっていることや、
かぐわしく香る濃密な空気を含んだ夜の描写や、
当時のヨーロッパ特にフランスがイメージとして描いているオリエントの誤った情報への誤謬をただそうとする直接的な主張など、
ネルヴァルの本は一冊たりとも読んだことがないのに野崎先生の解析によりネルヴァルの本質に迫れた気さえもします。

ぜひ先生にはこのご本のような学問としての研究書としても「批評」「エッセイ」としても読むことの可能な本を書き続けていただきたいと勝手に願っております。
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by spiaggia_corrente | 2011-02-22 20:34 |
藻谷浩介さんの本。

先日『イタリア24の都市の物語』を本屋さんに買いに行った時に見つけた本です。


目から鱗でした。

生産年齢人口の大きな塊である団塊の世代が定年退職し、
非労働力人口が激増しているのに、消費意欲の高い若者の生産年齢人口の方も減少していることが景気低迷の原因である事を数字に基づいてわかりやすく説明してあります。
そしてそれに対して企業・政府がどうすべきであるかも。

図書館もよいですが、本屋さんに行くとこういう本に気がつけますね。
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by spiaggia_corrente | 2011-01-09 10:41 |
中丸明さん、既にお亡くなりになっていたと昨日初めて知りました。
スペイン関係の本、一番多く読ませていただいていた作家の方。

図書館で借りた「プラド美術館」、絵画をこんなにあからさまな男女の裏事情も込みで紹介している本は初めてでしたが、
はっきりすっぱっとしててわかりやすい。
返さなくてはいけない図書館の本だったので、
この本を早稲田のそばの古本屋さんで見つけた時は
小躍りしてしまいました。

その本のカバーに1941年生まれとありましたし、お写真も老年ではなかったので、まだまだご存命で、今も新しい作品を書かれていると思っていました。

昨日パソコンで調べ物をしている時にたまたま中丸明さんの項目を見ると、1941年 - 2008年1月、の表記が。
ん?2008年1月って亡くなってる??人違い??

調べると私がスペインへ行くにあたって、中丸さんの本を夢中で読んでいた時期にお亡くなりになっていたようで・・・

お会いしたことも、映像で拝見した事もありませんが、
お亡くなりになっていた事は本当に悲しい。
中丸さんのスペインの御本はこれからも何度も何度も読み返すと思います。


心より、ご冥福をお祈りいたします。
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by spiaggia_corrente | 2010-09-23 21:35 |
各氏絶賛の文字、本の帯に書かれている名前6人はいずれ劣らぬビックネーム、「伝統のどんでん返し、ミステリーがいまよみがえる」との紹介。先日の日経にもすごい作品が復刊になったと載っていましたし、ミステリー大好きですので早速読ませていただきました。。。


ウ~~ム、今迄このようなすばらしい作品を今迄知らなかったこと、読めなかったことが腹立たしい。

えっ??どういうことそれじゃ、冒頭のあれって ...
まさに、まさに大どんでん返しです、途中に変な文だなと思うところが一か所だけありました、それも答えを知ってみればなるほど、なるほどとつじつまが合いました。
ジーンと来るものもあるし、まさに第一級のミステリーだと思います。

ミステリーファンの方もファンでないかたもぜひ読んでみてくださいね。
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by spiaggia_corrente | 2009-08-19 21:36 |

中野京子さんの本

美術関係の本でも軽くって読みやすいものがやはり専門家ではないので好きです。
その筆頭(褒めてるのです)といえるのが中野京子さんの書く本ではないでしょうか、「怖い絵」「怖い絵2」しかり。
「名画で読み解く ハプスブルク家 12の物語」も読みやすくて面白い。
知らなかった内情も興味深く一日で読み終わっちゃいました。

この方のお話も生で聞いてはみたいのですが、カルチャーセンターとかは高いどこぞの大学で記念講演会ないかしらね。
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by spiaggia_corrente | 2009-04-05 21:29 |

秋といえば

秋といえば食欲の秋とか読書の秋。
私の場合、食欲は一年中なので
秋は映画祭の季節でもありますv(o^_^o)v ぶいっ
東京国際映画祭にフィルメックス・中国映画の全貌と立て続け。
毎年もうすこし季節をばらしてほしいと思うのは私だけではないはず。
そしてもう一つの秋である読書ですが今年もあります、神田古本まつり。
期間は2008年10月27日(月)~11月3日(月)まで。
キョロ(・_・。)(。・_・)キョロ 探してる本がなくても思わぬ掘り出し物があったりしてね♪♪
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by spiaggia_corrente | 2008-09-07 19:35 |

いつの世も

「ペルセポリス」Ⅰ・Ⅱの背表紙かなり印象的です
思わず手に取り開くとヴェールでふざけるイランの少女たち。

歴史の授業で習った中近東のこと、
新聞で報じられ続けた戦争の事を少しは知っていても
イランの少女がどういう生き方をしてるのかという事はまったく知りませんでした。

戦争で親戚や近所の人が犠牲になることは勿論描かれていましたが
それより、そこにはいつの時代にも、どの地域にもいるであろう一人の少女が「大人になるということ」が描かれていました。

もうすぐ映画も公開されます
http://persepolis-movie.jp/
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by spiaggia_corrente | 2007-12-16 23:29 |

二転三転ではすみません

ジェフりー・ディーヴァーの「ウオッチメイカー」
一筋縄ではいかない読者も
これだけ話が練り上げてあれば大満足だと思います。
ウオッチメイカーと名乗る犯罪者が残忍の方法で人を殺してゆく、
犯行現場に残されるアンティーク時計、
捜査が進むうちにその特別な時計が10個買われたことがわかってくる、
次々に犯行は計画され、
四肢麻痺のリンカーン・ライムとアメリア・サックスが犯人に挑んでいく。
お~解決♪とおもったのもつかの間それ以後も話は二転三転と。。

この作品もデンゼル・ワシントンで映画化されたらよいなぁ~~
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by spiaggia_corrente | 2007-12-13 22:08 |