蓮のつらつら考える事。


by spiaggia_corrente
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カテゴリ:イタリア( 6 )

数年前にいつか行くだろうイタリアとブログに書いていましたが、
ついに来週はイタリアに向けて出発です。
その間にいろ~~んなことがありました、しかし無事におさまるところにおさまり、
パートナーと子供たちを留守番に残しイタリア旅行に出発することができます。
感謝です。

じつはイタリア旅行が決定するまで紆余曲折ございました。
ロマネスク好きですので私好みのロマネスク彫刻が見当たらないイタリアにしてほんとに良いのかしら?
ツアーだとひっそり満足するまで見れないけれど行きたいラヴェンナには行かないツアーを選んでよいのかしら?
バロックもマニエリズムも、あんまり興味関心がないのにその本場イタリアでよいのかしら?
しかしなんといいましても万人が認める美の宝庫ですし、現地を訪れないと見れないフレスコ画や建築物も沢山ありますし、初めてプラド美術館でボスを見て大好きな画家になった経験から、どんなによくできた写真があっても直接みてみないと真価はわからないのではと思い。
イタリアに決定。

旅行会社にお勤めの友人の旦那様にせっかくですから最後の審判が絶対に見れるツアーでお願いしました。
ローマで1日自由時間があるので、ボルケーゼ美術館を予約、その後の行動を考え中。
スペイン階段やコロッセオはツアーで巡りますから付け刃で読んだ石鍋真澄氏お勧めのベルニーニ鑑賞をしようか宮下規久朗氏のあつき思いにおされカラヴァッジョ巡礼をと思ってます。
ただ教会もお昼は開いてないようで16時位からの観覧。いくつ見れるかしら(・・;)。
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by spiaggia_corrente | 2012-05-31 23:46 | イタリア
古寺巡礼といったら和辻哲郎ということで
『イタリア古寺巡礼』岩波文庫
ローマの南の方にある サン・ジョヴァンニ・イン・ラテラノという大きな寺の四面回廊
のモザイクがよいとか、
ティチアンのピエタ(ヴェネツィア)がすばらしいとか、
これはイタリアに行けたならば必ず見に行かなくてはと思わせる
信頼感を和辻さんはお持ちです。

私はラファエロがあまり好きでないのですが、
余りに世界的歴史的に評価がたかいので、
そのことは触れずに黙っておこうと(^^ゞしておりました。
和辻氏のラファエロに対しての部分を読みましてお墨付きを頂いた気分。
わいヾ(^_^)公言します。私どうもラファエロ好きになれません!

ロマネスクはローマを模倣したもの、
「ローマ式」のものに相違ないのであるが、
云々から始まるロマネスクの解釈とゴシックの解釈←行き過ぎると病的になるなど。
私は感じてはいましたがどう表現したらよかったのか^^;でしたので、
よくぞ言葉にしてくださったかん。

それにしても、奥様へのお手紙がもとになっているとのことですが、これだけの内容を普段のやり取りでなさっていたとは知的レベルが高いご家庭なのですねと感服(^・^)致しました。




『美しきもの見し人は』堀田善衛
美術という観点からきっとイタリア関連も書かれてありましょうと図書館から借りてきました。
最初がまずアルハンブラε=ヾ(*~▽~)ノしかもあこがのと臆面もなくと堀田さんは書かれています。
『アルハンブラ物語』を読まれたうえでのアルハンブラへの強い思いはとてもよく理解できます。

とても正直な文章なので読んでいてちょっと恥ずかしい所もありましたが、ゲーテ・ドイツ人からみた明るく太陽溢れるイタリアへの思いはなる程と納得。

話題として取り上げてある絵画の写真もほとんど掲載してくれていますし、図書館で借りた本でしたが当たりの一冊です。



『イラストで読むルネサンスの巨匠たち』杉全美帆子 河出書房新社
イタリア芸術の本を読んでいるとヴァザーリの『芸術家列伝』によるとなんたらかんたら云々と時々面白い話しが紹介してあります。
どんな本なのか気になっていたところに渡りに船。
わかりやすいイラストで愉快なエピソードを紹介してくれています。
なんでもヴァザーリの本にはちょっとばかり思い違いとかもあるそうですが、当時の芸術家たちを親しみやすくかつ生き生きと描きだしている貴重な本と評価もされているようです。
なんといいましても書かれているエピソードが面白い( ´艸`)
『芸術家列伝』いつか読んでみたい本です。
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by spiaggia_corrente | 2011-02-15 22:50 | イタリア
『天使たちのルネサンス』佐々木 英也著 NHKブックス
聖人やアトリビュートは気になってみていましたが、
今までは天使といえば、
顔から直接羽が生えている上級天使はケルビム、
それと受胎告知の大天使ガブリエル、そしてパタパタ羽根をつけて飛んでいるキューピットぐらいの区別ぐらいしか知りませんでした、
こちらの本で天使にももっと細かい位階があることを知りました。

天使の語源はギリシャ語のアンゲロス告知する者・使者に由来。
様々な天使の区分けをディオニュシオスの天使の位階の説明を用いて紹介しています。

天使は大きく分けて三つの位階に分かれ、その各々がまた三つの階層に分かれること。

第一の最上階は熾天使セラフィム・智天使ケルビム・座天使トローニ
第二の中間位階は主天使ドミナティオーネス・力天使ウィルトウーテス・能天使ポテスターテス
第三の最低位階は権天使プリンキパートウス・大天使アルカンジェリ・天使アンジェリ。


天使博士とよばれたトマス・アクイナスの前記のディオニュシオスに倣った三層の天使それぞれの役目を説明されています。
例えば受胎告知で描かれているマリアに懐妊を伝えるのは大天使ガブリエルでその大天使の役目は神から人へのメッセージを伝えるのが役目だそうで、このように九つの位階の天使それぞれに役目が決められています。

ルネサンスの宗教画に天使は沢山描かれています、
その中からこの本ではフラ・アンジリコと彼と同時代に生きていたフィリッポ・リッピの描いた天使の違いを一章づつ割いて考察してくれています。


著者はフラ・アンジリコを私同様に好きなようで、色彩やら彼の描いた天使に最大級の賛辞を与えてくれています。


上記の本より挿し絵入りで読みやすいのが、『天使のひきだし』視覚デザイン研究所。でも佐々木英也さんの本の方がちゃんと主張もありなおかつ描かれた作品に対しての愛があり好きかな。





『イタリア紀行』ゲーテ
岩波文庫相良守峯訳

1780年代にゲーテが旅したイタリア。
第一印象はゲーテさんローマ好きすぎです。

ローマに向かう途中のローマに対する期待度の高さ、
ローマに滞在したことの感想は
「ローマに来て私ははじめて自分自身を発見し、はじめて自己と一つになって、幸福にかつ賢明になったのである。」
と最上級のほめ言葉を随所にちりばめています。

ゲーテと、イタリアで知り合った女性との交際は真面目なゲーテのイメージ通りでしたが、
シチリアでのカリオストロの親族への接し方は裏切りともとれました(=_=;)

随所に鉱物・植物に対する興味をあつく語っていますがその造詣の深さには感服しました。

実際に見てはないのでこのようなこと書かない方がよいのでしょうが、
私がまったく興味のないパラディオの建築が大好なのですよね、
だからせっかくアッシジに行っているのにパラディオばかりに感激していてジョットには無反応だとか
シチリアでもモザイクで飾られた教会の感想がなかったりなのは残念ですし、
もっと言えば、お金にも時間にも困らない旅なのになぜラヴェンナに足を向けなかったのか  あ~勿体ない。


18世紀のローマにタイムスリップして情景をみせられているかの、
馬のいななきまで聞こえてくるような、
謝肉祭のコルソー通り(地図でみると現在この通りにゲーテ館があります)この本を読んで行ってみたいなと思ったのはこの部分だけでした。

ゲーテの本は岩波文庫で上・中・下の三冊、小説ではないので、例えばゲーテが生きている時に今は有名なこの芸術品は存在していたのか?とか時代背景とかに気を使いながら読むのはちょっと大変でした。
集英社新書の『ゲーテ「イタリア紀行」を旅する』の方が読みやすいのかも(でも、こちらはまだ読んでません)

嬉しい事にいま放送中の「世界の街道をゆく」は~光を求めてゲーテイタリア紀行の道~が放送されてました。
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by spiaggia_corrente | 2011-02-12 18:58 | イタリア
Takさんご紹介の本はタイムリーなイタリア関係。
図書館から借りてまだ読み途中の本もあるに、
どんなかなと此方の本を紐解きましたら、
読みやすくて先に読み終わってしまいました。

「イタリア24の都市の物語」池上英洋著
イタリアには行こうと思ってますがどの都市に行くのがお薦めなのかを美術の方面から紹介して下さっているのわけですもの(^-^)ガイドブックでは触れられていないフレスコ画モザイク壁面などの話から人間的な画家のエピソードまで面白く読ませて頂きました。

何よりこの本がよかったのは1000円以下のお値段なのに
文中に紹介されている建築物なや作品の写真がカラーで掲載されているということ
\(^o^)/なんと親切なんでしょう。

紹介されている都市は北から、
ヴィチェンツア(建築家パッラーディオの都市)

ヴェネツィア(この本では詩人であり高級娼婦であったヴェロニカ・フランコの話を取り上げています)

ヴェローナ(ロミオとジュリエットのお話しのそのもとはローマ法王を支持するゲルフ派と神聖ローマ皇帝を支持するギベリン派の抗争をモデルにしている)

マントバ(ルネサンスの代表的パトロンの一人であり、ダ・ヴィンチに肖像画を依頼し続けたイザベラ・デステの嫁いだ都市)

フェッラーラ(前記のイザベラの祖国であり、毒で有名なボルシア家の娘ルクレッアの嫁ぎ先)

カノッサ(グレゴリウス7世にローマ皇帝ハインリッヒ4世が膝をおったカノッサの屈辱として有名な地でありマティルデという教会を支え続けた稀代の女傑の領地)

サンレオ(カリオストロが囚われた断崖絶壁の要塞)

ルッカ(今ではサイクリングに使われている美しい城壁と夫の思いが詰まったグイニージの貴婦人の石棺がまつられている都市)

ヴィンチ(レオナルド・ダ・ヴィンチゆかりの地)

フィレンツェ(ブルネッレスキの町、この都市だけで何冊も美術書が書ける都市から選ばれたのは、私も大好きな美しきシモネッタ)

サンジミニャーノ(塔の町とよばれる、この塔は防衛や監視のためというより町を分けたゲルフとギベリンが有事の際に塔と塔の間に通路をわたして同じ派閥の家系がより早く安全に集まれるためにつくられたのである)

シエナ(ローマを建国したロムルスの双子の弟レムスの子セニウスが興した都市とシエナ人は自負しているフィレンツェがローマ法王を支持するゲルフ派ならばシエナは神聖ローマ皇帝を支持するギベリン派と競合、シエナといえばウィンドオーケストラしか知りませんでしたがかつては豊かな都市だったのですね)

ペルージャ(素晴らしい作品だと思うのですが、矢張りラファエロの先生と紹介するのが一番わかりやすいのでしょうかペルジーノの住んでいた都市)

アッシジ(ジョットが描いた聖フランチェスコもモチロン紹介されてますが清貧を説いたサン・フランチェスコの聖堂が清貧とは真逆なかたちに完成したのは、池上先生と同じく私も聖フランチェスコ本人が見ていたら苦々しくおもうこと請け合い)

オルヴィエート(ルカ・シニョーラはサヴォナローラに弾圧を受けた一人らしく絵の中で怨恨を晴らしてますそれと不実な恋人へも)

ボマルツォ(オルシーニ家の怪物庭園)

ティボリ(五賢帝の一人、ハドリアヌス帝の別荘ともう一つの世
界遺産はルクレッアの子が造った庭園ヴィッラ・デステ、後に建築家バルバロは自然が人為に敗北した例という最大の賛辞を送った)

ローマ(ここはベルニーニの町。この本では驚嘆の魔術としてサンティニャーツィオ・ディ・ロヨラ教会
の遠近法を駆使した絵を紹介)

マテーラ(20世紀になっても電気ガス上下水道のない洞窟に二万もの人が住んでいたことで議論になり強制退去となったサッシの残る都市)

アマルフィ(パラディーゾの回廊もある、かつての繁栄の地)と

シチリア島へ渡って
パレルモ(おおらかで甘く、のんびり楽天的な陽気なイタリアとだらしなく退廃的で利己的で治安の悪い汚れたイタリアの両者を合わせもつ都市)

チェファルー(岩山の巨大さと確かに妙な既視感を抱かせるアントネッロ・ダ・メッシーナの絵がある都市)

タオルミーナ(モーパッサンを筆頭にシチリアで過ごす日が一日しかな
ければタオルミーナでと人々を魅了し続けた都市)

シラクーザ(アルキメデスの町)のあわせて24都市。

思ったのはシチリア島が意外に多くてコルシカサルデーニャ両島が0。
シチリア島が思いのほか魅力的、恐いけど(^^ゞ

私がチョット気になっているラヴェンナが選から漏れてしまっているということ。

イタリアの都市ごとの差は町の歴史や街並みの雰囲気に加え日本でいう県民性をもっと色濃くしたもののようでこれは矢張り触れてみないと本当のところはわからないのかも。
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by spiaggia_corrente | 2010-12-23 23:46 | イタリア
先日のとんぼの本はイタリアを北から南へ縦断、
今回のとんぼの本「イタリア古寺巡礼 ミラノ→ヴェネツィア」金沢百枝・小澤実著はサブタイトルが示しているとおりイタリア北部横断です。


先ずはミラノのサンタンブロージュ聖堂、
ロマネスクの柱頭彫刻はミラノという場所柄でしょうか、鄙びた感じはありません。
こちらにはテオドシウス帝がキリスト教をローマ帝国の国教にした
影の立役者聖アンブロシウスが埋葬されているそうです。
世界史の知識がない私としましては誰それでしたf(^_^)

ここから本はちょっと南へのパビィア、次に北へ
コモ湖からほど近い、チヴァーテのサン・ピエトロ・アル・モンテ聖堂の外観にはチョット心が動きましたが拝観は要予約だし、実際に個人で行くのは大変そうな場所。

ロミオとジュリエットで有名なヴェローナにあるサン・ゼノ・マッジョーレ聖堂はまるで映りの悪いブラウン管の横縞が全体を覆っているみたいなシマシマ模様、ここにもロマネスクの柱頭がありますが、それより西正面の扉にあるブロンズの浮き彫りに注目、これは可愛い(^^)
全部で48場面があるそうでこの本が紹介しているのは3作品だけ。
かなり見たいかな(^_-)
ここは個人的にも行きやすそうな場所です。



旅行に行くなら個人旅行がよいのか、ツアーの方がよいのかは悩む所です、個人ならば行った所で自分の納得できるまで時間をさくことが可能ですが、大きなトランクを持って都市から都市へ移動は国内だって重くて邪魔で大変なのですからまして知らない駅構内をトランク持ってウロウロはしたくはありません。
もし10日旅行に行けるならば2ヶ所位ステイする都市を決めて4日連泊しての観光の方が楽な気もします。
ところがイタリアはジックリ腰を落ち着けて見たい都市が、思いつくだけでもローマ・フレンチェ・ミラノ・ヴェネツィアなどなど多すぎです、
これでは折角行くのにそこみないの(・.・;)が多々あったとしても、効率的に廻れるツアーがお薦めなのかなぁとも思えてきます。



本はヴェローナから北上して公会議で有名なトレントを通過してアッピーノを紹介、世界遺産ドロミテの一部です、
お城の中の礼拝堂にはロマネスクの壁面が残っていますが
この絵はロマネスクだよといわれても、ときめかないな(-_-)

私の好きなロマネスクって柱頭彫刻とタンパン・まぐさを中心とした扉と
どっしりとした教会建築なのだと思いますがイタリア紹介の本でこれだっというのをあまり見ないのはないのでしょうか・・・


このヴェローナから北上しての道はこのまま進めばブレンナー峠ですが、
この本は、ランゴバルト人の祭壇のあるチヴィダーレ・デル・フリウリへ寄
ってからヴェネツィアへ、ヴェネツィアではトルチェッロ島のモザイク壁面も紹介。
その後チョット南下してポンポーサの美しい塔とこの土地のグイドという修道士のことが書かれてありました。
彼が書いた「ミクロログス」という音楽理論書でドレミ・・という音階名称と四線譜を発明を書き残しているそうで、彼以前は音符の役目をするものは単線上にに書かれていたので特殊な訓練を積まないと読めなかったとのことです、誰でも賛美歌を歌えるようにという熱意、キリスト教が西洋音楽に及ぼした影響は計り知れないのですよね。

音楽は苦手な科目なのですが大切にしている本が一冊ありまして、属啓成著「音楽の歴史」、こちらで調べてみましたら、アレッツォのグイドとして同じような功績を紹介されてました。
音楽史上の偉人ですよね。

本は西ローマ帝国・東ゴート王国の首都だったラヴェンナへ、
見てみたいと思っているモザイクの白眉とたたえられているサン・ヴィターレ聖堂は当然紹介されてますし、
どんな方だったのか、絵姿を見てみたいガッラのお墓になるはずだったガッラ・プラチディア廟も。
彼女はローマで亡くなったそうですのでそちらの本で探せばどんな方だったのか出ているのかも。

本はボローニャをとばしてモデナ・パルマめぐります。


こちらの本は2010年9月25日発行の新しいものです。
帯には、イタリアは中世がおもしろい!との中世好きとしては嬉しいお言葉ヾ(^▽^)ノ
その上中世ヨーロッパの教会をめぐる古寺巡礼シリーズ第1弾!ですと( ´艸`)期待してます
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by spiaggia_corrente | 2010-12-19 19:21 | イタリア
確かにイタリア美術には心惹かれる作品が多いのですが
余りに多すぎでどこから紐解けばよいのか(^_^;)
始めなければ始まらないとヤットコサ手をつけだしました。
これはその記録です。




はじめのいっ~~~ぽ。
手引き書としては写真が多くて説明も平易なとんぼの本シリーズからということで図書館で借りた「イタリアの歓び―美の巡礼 北部編」中村好文著と「イタリアの歓び―美の巡礼 中南部編」青柳正規・中村好文著。
なる程、イタリア美術には絵画、彫刻の他にフレスコ画という壁に直接描く大きな存在を改めて認識。

ロマネスク建築と彫刻が好きでどうしても実際に見に行ってその世界に立ってみたいと思った時程の渇望感は感じませんが、フレスコ画を剥がしてそれだけ日本へ持って来て見れたとしても聖堂の空気の中で鑑賞するのとは雲泥の差があることは容易に想像できるというものです。

特にラヴェンナ、綺麗なモザイクって見る機会があまりありませんし、夜空から降るような星のモザイクと(ガッラ・プラチーディアの廟)とユスティアヌス帝とテオドラ妃(サン・ヴィターレ教会)に色の違う羊がキュートな「キリストと12使徒を表す羊」のあるサンタポッリナーレ・イン・クラッセ教会(ここはバシリカ様式)は行きたいなぁと本を見ながら思いました。



「フレスコ画のルネサンス」宮下孝晴著。
NHK人間講座を元に本にしたものです。
フレスコ画の製作方法もよくわかりましたし、フレスコ画の技法の一つブオンフレスコことも理解できました。
フレスコが生乾きの漆喰壁に描いていく技法なのは何となく知っていましたが、濡れた漆喰が乾いて硬化するということが水分の蒸発による乾燥とはまったく違う化学式であるということをこの本で知りました。

漆喰とは石灰岩(炭酸カルシウム、大理石)を焼いて[二酸化炭素を追い出し]生石灰(酸化カルシウム)をつくり、それを水で練ることによってできるということ、これが消石灰(水酸化カルシウム、漆喰モルタル)とよばれる、その消石灰に空気中の二酸化炭素が化合して元の炭素カルシウム(石灰岩、大理石)に戻るという化学変化がおこる。
炭酸カルシウムの中に顔料が閉じ込められるという、定着というこを化学的な面から理解することができ納得できました。
如何なる接着剤も使わないで水だけで溶いた顔料だけで描くフレスコ画はたとえ表面だけでも色大理石と同じなのですから長持ちするわけです。

最後の晩餐もテンペラ画法をとらなければ長持ちしたでしょうしね(>_<。)
そのテンペラ画法はゆっくりと時間をかけて描けるという点と加筆修正が可能というよい面もありますが、
顔料に油や卵、膠などの接着剤を混ぜ合わせて絵の具をつくったもの接着力がなくなると色彩は剥がれ落ちてしまうという徹底的なデメリットがあるわけです。
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by spiaggia_corrente | 2010-12-14 23:21 | イタリア