エルゼラ グルスッパ
2012-05-31T23:46:24+09:00
spiaggia_corrente
蓮のつらつら考える事。
Excite Blog
ついに行きます、イタリア
http://spiaggia.exblog.jp/17604943/
2012-05-31T23:46:26+09:00
2012-05-31T23:46:24+09:00
2012-05-31T23:46:24+09:00
spiaggia_corrente
イタリア
ついに来週はイタリアに向けて出発です。
その間にいろ~~んなことがありました、しかし無事におさまるところにおさまり、
パートナーと子供たちを留守番に残しイタリア旅行に出発することができます。
感謝です。
じつはイタリア旅行が決定するまで紆余曲折ございました。
ロマネスク好きですので私好みのロマネスク彫刻が見当たらないイタリアにしてほんとに良いのかしら?
ツアーだとひっそり満足するまで見れないけれど行きたいラヴェンナには行かないツアーを選んでよいのかしら?
バロックもマニエリズムも、あんまり興味関心がないのにその本場イタリアでよいのかしら?
しかしなんといいましても万人が認める美の宝庫ですし、現地を訪れないと見れないフレスコ画や建築物も沢山ありますし、初めてプラド美術館でボスを見て大好きな画家になった経験から、どんなによくできた写真があっても直接みてみないと真価はわからないのではと思い。
イタリアに決定。
旅行会社にお勤めの友人の旦那様にせっかくですから最後の審判が絶対に見れるツアーでお願いしました。
ローマで1日自由時間があるので、ボルケーゼ美術館を予約、その後の行動を考え中。
スペイン階段やコロッセオはツアーで巡りますから付け刃で読んだ石鍋真澄氏お勧めのベルニーニ鑑賞をしようか宮下規久朗氏のあつき思いにおされカラヴァッジョ巡礼をと思ってます。
ただ教会もお昼は開いてないようで16時位からの観覧。いくつ見れるかしら(・・;)。
]]>
ブリヂストン美術館「あなたに見せたい絵があります。」
http://spiaggia.exblog.jp/17427366/
2012-04-15T09:38:08+09:00
2012-04-15T09:38:08+09:00
2012-04-15T09:38:08+09:00
spiaggia_corrente
絵画etc
ブリヂストン美術館と石橋美術館二つの美術館をお持ちのブリヂストンが総力をあげての美術展、
さすがに見応えがあります。
常には東京と久留米に離れ離れに、展示されている作品も肩を並べて展示され比較しながら鑑賞する事ができます。
新たに加わったカイユボットの作品と岡鹿之助の作品も見れました。
カイユボットはこのまま東京に収蔵品になるのでしょうが
岡鹿之助はもしかしたら久留米に連れていかれてしまうのかも・・(この作品好きです!!見れて良かった。)
ルソーが好きだった岡鹿之助の新しい収蔵作品は夢が溢れていてとても素敵でした。
期間は6月24日まで、しかも休館日はながい期間中3日間だけ(4月15日・4月23日・5月28日)という、見せたいの熱意が伝わります。
日本にこのような素晴らしい思想を持つ美術館が存在していて幸せだと思いました。]]>
「パウル・クレーおわらないアトリエ展」
http://spiaggia.exblog.jp/16350336/
2011-07-31T09:40:42+09:00
2011-07-31T09:40:39+09:00
2011-07-31T09:40:39+09:00
spiaggia_corrente
絵画etc
平日ですしガラガラかしらと思っていたのですがびっくりするほど混んでおりました。
以前チラシを貰った時に、
絵の真ん中より少しずれたところから両開きなっていて、
面白いところで開けるように分けているなとは思いましたが、
実はクレーが実際に一つの完成された作品を切り分けて、
それぞれ独立した作品にしたものだったとは驚きです。
クレーの作品の製作過程をこの展覧会ではじめて知ることができました。
特に最後の部屋の展示方法はグルグルと回遊魚のように徘徊して鑑賞でき、
ただ作品を鑑賞するだけでなく、
クレーが実際にどう考えて作品を作り上げていったのかがうかがうことができるような展示になっており考えられた、意味のある展覧会だと思いました。
]]>
ワシントンナショナルギャラリー展
http://spiaggia.exblog.jp/16334946/
2011-07-27T21:43:51+09:00
2011-07-27T21:43:50+09:00
2011-07-27T21:43:50+09:00
spiaggia_corrente
絵画etc
何だかんだいいましてもヤッパリ印象派は大好き
私の一番好きなシスレーは2枚、リトグラフの小さな作品「川岸」は暖かい雰囲気で好き。
豪華にモネを6枚並べての展示してある部屋ではおいてあった椅子に座っても鑑賞、
モネの作品からは風や日差しを感じて、いつまでも眺めていたいぐらい。
日本人の大好きな印象派の展覧会のご多分にもれずいつ行っても混んでくるでしょうから見に行かれたいかたはせめて会期中お早めに、とても満足の展覧会でした。
そして門外不出の作品もありますし、
いつか訪れてみたいな!ワシントンナショナルギャラリーを見にアメリカも。
]]>
「酔拳」
http://spiaggia.exblog.jp/16279995/
2011-07-16T07:06:01+09:00
2011-07-16T07:06:01+09:00
2011-07-16T07:06:01+09:00
spiaggia_corrente
映画
映画「酔拳」でのジェイも(--;)
作品はまぁ見てもよいかなレベルでしたしかしこの役をなんでジェイが演じるの?
以前につくられた作品ばかり聞いています、
さすがにジェイだという新しい曲を早く聞かせて欲しいです。
]]>
きたやまおさむコンサート 有終の美
http://spiaggia.exblog.jp/16249567/
2011-07-09T19:39:50+09:00
2011-07-09T19:39:49+09:00
2011-07-09T19:39:49+09:00
spiaggia_corrente
日々徒然
ゲストはおなじみ坂崎幸之助さん。
一部二部の構成になっていまして、やり残したことがないように全部やりますの言葉の通りに、一部にもアンコール有の盛りだくさんの内容。
昔聞いた時にはなんという歌詞だと思いましたが、北山さんが歌う「コブのない駱駝」を今聞くと結構好きかもと思いました、「帰って来たヨッパライ」「花のかおりに」「水虫の唄」など懐かしい歌もたくさん歌ってくれましたしおしゃべりも楽しいし、のあっと言う間の楽しい時間を過ごすことが出来ました。
二部のアンコールでの手拍子に、年寄りをつかれさせちゃいけないからとすぐにアンコールに答えてくれてますます満足度がアップ。
一部の演奏は福岡で活動しているというD50 ShadowZデゴマルシャドウズというグループ、ドラムのかたの田舎者がこんな大きな舞台で云々おっしゃってましたがフォークルがとても好きだと通じましたし、楽しそうで聞いていて気持ちが良かったです。
二部にはアルフィの坂崎さん登場、北山さんのファンというよりも坂崎さんファンのかたも沢山会場にお見えになっていました。
彼の歌う「あのすば」(「あの素晴らしい愛をもう一度」のこと)は秀逸でした。
このコンサートで一番胸に染みたのは坂崎さんと北山さんが一緒に歌ってくれた「七色の光の中で」
~今日も七色の光の中で 歌う私の傍らにいるはずの
笑ってギターかきならす お前がいない
こんな歌を人前でなんて ほんとは歌いたくはなかったよ
だけどこんな気持ちは 歌でしか言えないね~
お亡くなりになった加藤和彦さんへの歌です。
コンサート中も加藤さんの事を笑いながら話してくれたのが余計に切なさを増しました。
http://www.youtube.com/watch?v=wMHcYjxAaQ0こちらは坂崎さんだけで歌ってますが、土曜日に聞いた北山さんの声が入ってる方がやっぱり好きだな。
]]>
「不滅のシンボル 鳳凰と獅子」展
http://spiaggia.exblog.jp/16220914/
2011-07-03T20:36:48+09:00
2011-07-03T20:36:45+09:00
2011-07-03T20:36:45+09:00
spiaggia_corrente
絵画etc
鳳凰と獅が題材で、実際にどのような作品が展示されているのかしら状態でしたが、
『樹下鳥獣図屏風』が展示されてると知りましたので、
若冲好きとしては行かなくちゃね
申し訳ないほど空いていて、ゆ~~くり鑑賞できました。
他にも修繕のために外されていたおかげで燃えずにすんだ、金閣寺屋根の頂上の鳳凰も展示されていたのと、平櫛田中の鏡獅子(習作とは思えないほどの完成度の高さには驚かされました。)が見れて行って良かった展覧会でした。
]]>
どっちが目的だったかな・・
http://spiaggia.exblog.jp/16152484/
2011-06-19T18:26:37+09:00
2011-06-19T18:26:35+09:00
2011-06-19T18:26:35+09:00
spiaggia_corrente
絵画etc
我が家ではパートナーが夕食の時にお酒のあてにならないからとうなぎを嫌うので自然とうなぎが食卓にのぼる機会が減ってしまい、うなぎ好きの私としましては時々うなぎ食べたいの欲求が爆発いたしますf(^_^)
そこでどうせそちら方面に足をのばすのでしたらば、ついでに西洋美術館でひらかれている「光と、闇と、レンブラント」展もみましょうかと。
レンブラントの絵はそれ程好きでないのです、行ってみましたら今回の展覧会は絵画よりも版画が中心。
エッチングとかドライポイントとか(^-^)vデューラーの時に得た付け刃的
知識がちょっとは役にたちました。
ですが、それ程好きではない人の作品でしたので、版画はいい感じとはおもいましたが熱心に鑑賞とはほど遠い有り様。
最後の部屋まで辿りつきで作品を見ようとした時に館内アナウンスでスライドトークがありまだお席に余裕があるとのアナウンスがはいりました。
せっかくきたのですがらと、参加しましたらこれが大正解。
レンブラントの版画を何点を詳しく説明してくださったのは勿論、版画に使う紙のこと(洋紙・和紙・ヴェラム←子牛の皮)レンブラントはそれぞれ作品の表現できる効果が違うのを考え使っていることや一度彫って刷った作品は普通ならばそのまま使うがレンブラントは手を加えて同じ作品なのに幾つかステートがあるということも教えて貰いました。
説明を聞いた後でもう一度鑑賞した時は教えて貰ったところを重点的にチェック(゜-゜)
絵画はあまりですが版画では好きな作品ができました。
うなぎに惹かれて行って良かったです。
]]>
イタリア関連とでもしときましょうか♪
http://spiaggia.exblog.jp/16111259/
2011-06-11T08:03:29+09:00
2011-06-11T08:03:26+09:00
2011-06-11T08:03:26+09:00
spiaggia_corrente
本
イタリアへ行くならラヴェンナへ行って
モザイクを見てみたいとの思いを抱いていますが、
ビザンツ自身にはあまり強烈な興味を持っていません。
著者は日本の中世が専門らしく、
頼朝だとかに比して書いておられるのは新鮮でした。
ラヴェンナという土地は土砂の堆積で地盤がせり上がり、
建物の列柱は本来より一メートル余り床がかさ上げされてしまったことにより短くなっていることはこちらの本ではじめて知りました。
ご自分の専門外のことを書かれているわけですが真面目に色々と資料(特にマンゴー←私にとってはどなたでしょう、の本から引用してました)を調べられていて流石学者の方の書き方は違うとおもいました。。
ラヴェンナには和辻哲郎の本のコピーを持参して行ったとのこと、
私も先日読みましたが絶大な信頼感があります、
この本では和辻哲郎が行ってないところも行かれています、個人旅行だからこそで羨ましい。
それと女性は入れませんが、アトス山巡礼記が興味深かったです。
矢張り面白かった結城昌子さんの『フィレンツェ2泊3日ルネッサンスな街歩き』この本によって俄然フィレンツェが身近な行きたい街になりました。
サラッと書かれているのでより深く知りたい方は別の本を開いて頂くとして、余りに膨大なルネッサンス期のフィレンツェを軽く纏めてくれていますから、この本を頼りに行けそうなぐらいです。
それとラファエロもこの本を読むことによって、ナンかなぁ~という先入観を持つことなく鑑賞できそうです。
イタリア関係の本を捜しているとよく目にするお名前の一つが河島英昭さん、
その方の『ローマ散策』岩波新書が図書館にありましたので借りてみました。
散策いうか幾つかの地点を詳しく詳しく歩き廻ってます、 それも時代を重ねて。
ですからひとつ、ひとつ地図を見ながら地域を把握し本当に丁寧に読むならば随分と時間がかかると思います。
私はどうも全体的な地理が捉えきれないのと個別の地名がゴチャゴチャになってしまうので何だか読んでいて残念な成果しかあげることができませんでした。
ただフラ・アンジェリコのお墓が教会にあること、
ローマはカンピの丘からまずみるとよいということ。
シクスティウス5世がバロックのローマを造ったということを知ることができました。
ローマに個人的に滞在することにができる方ならば
この本を携えていると時代を超えてのローマを楽しめるとおもいます。
ローマの中にあるバチカンについてはこの本では言及されていません。
結城昌子さんの本は小学館からでている『原寸美術館』を持っています、此方も超オススメです。
]]>
フェルメール
http://spiaggia.exblog.jp/16078383/
2011-06-04T22:03:09+09:00
2011-06-04T22:03:08+09:00
2011-06-04T22:03:08+09:00
spiaggia_corrente
絵画etc
Bunkamuraで開催中の「フェルメール地理学者とオランダ・フランドル絵画展」に二回行くことができました。
人気のフェルメールでしたが地震の影響でしょうか、二回ともに空いておりました。
指摘されないと気づかないようなゴブラン織りの光の粒は流石にフェルメールね
とはおもいましたが、
フェルメールならばどの作品も好きというわけではないかも(*^_^*)
]]>
「SP 革命篇」
http://spiaggia.exblog.jp/16052128/
2011-05-30T19:04:19+09:00
2011-05-30T19:04:18+09:00
2011-05-30T19:04:18+09:00
spiaggia_corrente
映画
そのうちに岡田君がピストル構えて狙っているシ―ンの画像からして
大体のお話しも想像出来るし
もう映画館まで行かないでもよいかしらと思っていましたら
ちょうどよい空き時間がうまれたので見に行くことにf(^_^)
想像した通りの展開と思いきやアララ(゜-゜)そうくるのかい的要素が!
岡田君はカッコいいし見て良かったです。
でもこれファイナルとなうってますが続きますよね?
予告で「アンダルシア 女神の報復」が見れて嬉し♪楽しみです。
]]>
「英国王のスピーチ」
http://spiaggia.exblog.jp/16008710/
2011-05-22T07:58:57+09:00
2011-05-22T07:58:53+09:00
2011-05-22T07:58:53+09:00
spiaggia_corrente
映画
アカデミー作品賞を受賞している作品ですが、こんな感じでアカデミー貰えちゃうのねと思った私は感度が鈍いのかしら、(--;)
ラストのジョージ6世の奥様からライオネルへの手紙には真心があり,
感動しました。
今年になりなかなか映画館に足が向きません。
それというのも録りためたドラマを見るのに
時間が使われているからなのですが
「ROOKIES」「JIN」「相棒」面白かったです
]]>
「相棒 Ⅱ」
http://spiaggia.exblog.jp/15979467/
2011-05-16T15:36:21+09:00
2011-05-16T15:36:25+09:00
2011-05-16T15:36:25+09:00
spiaggia_corrente
映画
前作は大ヒットだったことだけは知っていましたが
以前はドラマを見てなかったので全く見ようとはおもいませんでした。
しかし、今回はドラマもみているので公開前から見る気満々でした、
はじめは早く見ないと公開が終わっちゃうと思っていました、
そのうちもう公開してないだろうと勝手に思い込んでいましたら、
なんと明日までだと判明。
やっと見ることができました。
質感はテレビドラマの長いバージョン(^-^)といいましょうか
相棒はテレビドラマの質が高かったのね、というほうが穏やかかしら。
最初の東京の夜景はさすがに映画ですね、美しかったです。
家に帰ってから録画して見ないでとってあったあった相棒の最終回(映画より時系列は後になります)もやっとも見れて満足・満足。
]]>
『ぼく、牧水』
http://spiaggia.exblog.jp/15969213/
2011-05-14T17:01:39+09:00
2011-05-14T17:01:40+09:00
2011-05-14T17:01:40+09:00
spiaggia_corrente
本
のっけからこんな素敵な文章を目にしたら読まずにはいられません。
本屋さんで見つけた『ぼく、牧水』俳優堺雅人と歌人であり若山牧水記念文学館館長であり堺さんの恩師でもある伊藤一彦さんとの対談集。
読み進めれば、堺さんのとらえている詩人歌人の言葉に対しての解釈、たとへば「詩歌でうたわれるかなしさは、僕がもっているかなしさと、材料はおなじだけれど、詩人の手によってみがかれたために、具体的な事情をはなれ、かなしさそのものになっています。」云々の箇所やそれに続く密度の高いコトバを楽しむのはエネルギーがいる、が味わってみるとおもしろい。などはまさにその通りとおもいました。
俳優、堺雅人を特別好きというわけではありません、ですからこの本を読むまで彼が雑誌に連載をしていたことも知りませんでした。
俳優としての堺雅人は特に好きではなくとも文章家の堺雅人はいいですね。
今度は『文堺雅人』も読んでみたくおもいました。
肝心の牧水はどうかというと、大学生の頃、信州大学へ進学した高校時代の同級生を訪ねて松本へ行った時に信大生がよくいく「しづか」という飲み屋さんへ連れて行ってもらったこと、
そこには、
白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり
の歌が掲げてあり、みんなで牧水だねと盛り上がったことを覚えています。
こちらの本も牧水をさかなにしての飲みながらの対談集です、矢張り牧水には酒が似合うのでしょうか。
とてもおもしろく読ませて頂きました。
ただ短歌を読む時の区切れの問題などはもう少し詳しく対談していただきたかった。
]]>
異邦の香りーネルヴァル『東方紀行』論
http://spiaggia.exblog.jp/15552425/
2011-02-22T20:34:48+09:00
2011-02-22T20:34:48+09:00
2011-02-22T20:34:48+09:00
spiaggia_corrente
本
おめでとうございます。
ネルヴァルという方のことなぞまるで知らなかったのに、
野崎先生の本だということだけで手にとりました。
あとがきまでいれたら400ページを優に越えた大著です。
最初のページに石川淳の『山桜』の引用文があります、学術的研究書ならば読めないかなと思ってましたがこちらはおおいに違うようです。
読みやすくて、読んでいくうちに、まるで自分でネルヴァルの文を実際に読んでいるかのような気さえします。
野崎先生が抜粋して下さったレインとネルヴァルの対比は実験動物の観察日記のようなレインの文章とロマン溢れ想像力が刺激されるネルヴァルの文の差を如実に理解させてくれますし、
ネルヴァルの東方紀行は大方の紀行文が実際に行った土地を正確にああだったこうだったと描写しているのに対して、旅行しているのもネルヴァル自身なのかもあいまいで、旅の目的もハッキリとはせず、なにを見に旅行しているのだか、行き当たりばったり的な群集の中に自己を消して紛れ込む旅をよしとしています。
旅人=ネルヴァルと確定していないので、紀行文じたいが全て実際にあったことなのか虚構をまじえたものなのか、まるで物語を読んでいるかのような、不思議な趣をもっていることや、
かぐわしく香る濃密な空気を含んだ夜の描写や、
当時のヨーロッパ特にフランスがイメージとして描いているオリエントの誤った情報への誤謬をただそうとする直接的な主張など、
ネルヴァルの本は一冊たりとも読んだことがないのに野崎先生の解析によりネルヴァルの本質に迫れた気さえもします。
ぜひ先生にはこのご本のような学問としての研究書としても「批評」「エッセイ」としても読むことの可能な本を書き続けていただきたいと勝手に願っております。
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/