蓮のつらつら考える事。


by spiaggia_corrente
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

来年?再来年?? いついけるの???のイタリアに向けて④

『天使たちのルネサンス』佐々木 英也著 NHKブックス
聖人やアトリビュートは気になってみていましたが、
今までは天使といえば、
顔から直接羽が生えている上級天使はケルビム、
それと受胎告知の大天使ガブリエル、そしてパタパタ羽根をつけて飛んでいるキューピットぐらいの区別ぐらいしか知りませんでした、
こちらの本で天使にももっと細かい位階があることを知りました。

天使の語源はギリシャ語のアンゲロス告知する者・使者に由来。
様々な天使の区分けをディオニュシオスの天使の位階の説明を用いて紹介しています。

天使は大きく分けて三つの位階に分かれ、その各々がまた三つの階層に分かれること。

第一の最上階は熾天使セラフィム・智天使ケルビム・座天使トローニ
第二の中間位階は主天使ドミナティオーネス・力天使ウィルトウーテス・能天使ポテスターテス
第三の最低位階は権天使プリンキパートウス・大天使アルカンジェリ・天使アンジェリ。


天使博士とよばれたトマス・アクイナスの前記のディオニュシオスに倣った三層の天使それぞれの役目を説明されています。
例えば受胎告知で描かれているマリアに懐妊を伝えるのは大天使ガブリエルでその大天使の役目は神から人へのメッセージを伝えるのが役目だそうで、このように九つの位階の天使それぞれに役目が決められています。

ルネサンスの宗教画に天使は沢山描かれています、
その中からこの本ではフラ・アンジリコと彼と同時代に生きていたフィリッポ・リッピの描いた天使の違いを一章づつ割いて考察してくれています。


著者はフラ・アンジリコを私同様に好きなようで、色彩やら彼の描いた天使に最大級の賛辞を与えてくれています。


上記の本より挿し絵入りで読みやすいのが、『天使のひきだし』視覚デザイン研究所。でも佐々木英也さんの本の方がちゃんと主張もありなおかつ描かれた作品に対しての愛があり好きかな。





『イタリア紀行』ゲーテ
岩波文庫相良守峯訳

1780年代にゲーテが旅したイタリア。
第一印象はゲーテさんローマ好きすぎです。

ローマに向かう途中のローマに対する期待度の高さ、
ローマに滞在したことの感想は
「ローマに来て私ははじめて自分自身を発見し、はじめて自己と一つになって、幸福にかつ賢明になったのである。」
と最上級のほめ言葉を随所にちりばめています。

ゲーテと、イタリアで知り合った女性との交際は真面目なゲーテのイメージ通りでしたが、
シチリアでのカリオストロの親族への接し方は裏切りともとれました(=_=;)

随所に鉱物・植物に対する興味をあつく語っていますがその造詣の深さには感服しました。

実際に見てはないのでこのようなこと書かない方がよいのでしょうが、
私がまったく興味のないパラディオの建築が大好なのですよね、
だからせっかくアッシジに行っているのにパラディオばかりに感激していてジョットには無反応だとか
シチリアでもモザイクで飾られた教会の感想がなかったりなのは残念ですし、
もっと言えば、お金にも時間にも困らない旅なのになぜラヴェンナに足を向けなかったのか  あ~勿体ない。


18世紀のローマにタイムスリップして情景をみせられているかの、
馬のいななきまで聞こえてくるような、
謝肉祭のコルソー通り(地図でみると現在この通りにゲーテ館があります)この本を読んで行ってみたいなと思ったのはこの部分だけでした。

ゲーテの本は岩波文庫で上・中・下の三冊、小説ではないので、例えばゲーテが生きている時に今は有名なこの芸術品は存在していたのか?とか時代背景とかに気を使いながら読むのはちょっと大変でした。
集英社新書の『ゲーテ「イタリア紀行」を旅する』の方が読みやすいのかも(でも、こちらはまだ読んでません)

嬉しい事にいま放送中の「世界の街道をゆく」は~光を求めてゲーテイタリア紀行の道~が放送されてました。
[PR]
by spiaggia_corrente | 2011-02-12 18:58 | イタリア