蓮のつらつら考える事。


by spiaggia_corrente
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来年?再来年?? いついけるの???のイタリアに向けて①

確かにイタリア美術には心惹かれる作品が多いのですが
余りに多すぎでどこから紐解けばよいのか(^_^;)
始めなければ始まらないとヤットコサ手をつけだしました。
これはその記録です。




はじめのいっ~~~ぽ。
手引き書としては写真が多くて説明も平易なとんぼの本シリーズからということで図書館で借りた「イタリアの歓び―美の巡礼 北部編」中村好文著と「イタリアの歓び―美の巡礼 中南部編」青柳正規・中村好文著。
なる程、イタリア美術には絵画、彫刻の他にフレスコ画という壁に直接描く大きな存在を改めて認識。

ロマネスク建築と彫刻が好きでどうしても実際に見に行ってその世界に立ってみたいと思った時程の渇望感は感じませんが、フレスコ画を剥がしてそれだけ日本へ持って来て見れたとしても聖堂の空気の中で鑑賞するのとは雲泥の差があることは容易に想像できるというものです。

特にラヴェンナ、綺麗なモザイクって見る機会があまりありませんし、夜空から降るような星のモザイクと(ガッラ・プラチーディアの廟)とユスティアヌス帝とテオドラ妃(サン・ヴィターレ教会)に色の違う羊がキュートな「キリストと12使徒を表す羊」のあるサンタポッリナーレ・イン・クラッセ教会(ここはバシリカ様式)は行きたいなぁと本を見ながら思いました。



「フレスコ画のルネサンス」宮下孝晴著。
NHK人間講座を元に本にしたものです。
フレスコ画の製作方法もよくわかりましたし、フレスコ画の技法の一つブオンフレスコことも理解できました。
フレスコが生乾きの漆喰壁に描いていく技法なのは何となく知っていましたが、濡れた漆喰が乾いて硬化するということが水分の蒸発による乾燥とはまったく違う化学式であるということをこの本で知りました。

漆喰とは石灰岩(炭酸カルシウム、大理石)を焼いて[二酸化炭素を追い出し]生石灰(酸化カルシウム)をつくり、それを水で練ることによってできるということ、これが消石灰(水酸化カルシウム、漆喰モルタル)とよばれる、その消石灰に空気中の二酸化炭素が化合して元の炭素カルシウム(石灰岩、大理石)に戻るという化学変化がおこる。
炭酸カルシウムの中に顔料が閉じ込められるという、定着というこを化学的な面から理解することができ納得できました。
如何なる接着剤も使わないで水だけで溶いた顔料だけで描くフレスコ画はたとえ表面だけでも色大理石と同じなのですから長持ちするわけです。

最後の晩餐もテンペラ画法をとらなければ長持ちしたでしょうしね(>_<。)
そのテンペラ画法はゆっくりと時間をかけて描けるという点と加筆修正が可能というよい面もありますが、
顔料に油や卵、膠などの接着剤を混ぜ合わせて絵の具をつくったもの接着力がなくなると色彩は剥がれ落ちてしまうという徹底的なデメリットがあるわけです。
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by spiaggia_corrente | 2010-12-14 23:21 | イタリア