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蓮のつらつら考える事。


by spiaggia_corrente
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2010年10月02日 「彼女が消えた浜辺」

今回はイランの映画

大学からの友人がバカンスを一緒にすごすために集まる。
そこにはドイツから久しぶりに帰国した男性も
どうしても彼を紹介したいと言われ、旅行に参加した一人の女性エリ。
エリは幹事をつとめる女性の子供が通っている保育園の保母さん。

婚約者がいるエリを幹事の女性が無理を言って連れてきたのだ。

翌日、一泊の約束だから、一人でも帰ると言っていたエリだったが、溺れている子どもが救助された時に、その姿が見えなくなっていることがわかる。



エリはどこに行ってしまったのか。





エリは一人で帰ってしまったのか、あるいは溺れている子供を助けようと海にはいって行き溺れてしまったのか。

かの国の風習を私はまったくわからないのですが、
エリは婚約者のことを愛せない、
別れたいのに彼が別れてくれないと悩んでいた。
(そもそも双方の合意のもとに婚約しているのではないのか。)
なんで婚約したのかは明らかにされてないが、
婚約者のかたから受けた感じは、
三年間エリだけ思っていたとかのセリフも、彼女のカバンをかってに開ける姿も、彼女ことをどんな様子だったか尋ねる尋ねかたも愛しているのかもしれませんが強い拘束感を抱き
彼のことを好きでないと日常が辛そうだなと予測されました。



エリがいなくなる直前に子どもと一緒に凧を空高く飛ばす姿は自らの心を解放させていくようで印象に残りました。


婚約者がいるのに旅行についてきたことを知ると一緒に旅行に来ていた友人(見間違いでなければ知的レベルが高いだろうロースクールの出身者)たちは彼女の行動が世の中に知られるのは彼女にとって非常に不名誉なことであると非難の目を向ける。

彼女には人生を楽しむ権利も選ぶ権利もなかったという閉塞感にやり切れない思いがしました。
by spiaggia_corrente | 2010-10-20 22:10 | 映画